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身長を伸ばすための実践型栄養指導
身長を伸ばす3つの栄養素
身長を伸ばす時期は子どものうちしかありません。
なぜかというと、子どもの時にしか骨端線がないからです。
大人になると骨端線が骨化し身長が伸びなくなるのです。
なので子どもの時期に栄養を疎かにすると、伸びる可能性があっても低身長で終わってしまうことがあります。
当院では栄養指導を行い、食事だけでは補いきれないものをサプリメントで補いながら進めていくことをお勧めしています。
ここでは身長を伸ばすために大切な栄養素を3つご紹介します。
1.タンパク質
タンパク質は、骨や筋肉、そして成長ホルモン自体の材料となる最も基本的な栄養素です。
アミノ酸という分子が連なって構成され、特に「必須アミノ酸」は体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります。
中学生男子を例にタンパク質量を見てみましょう。
例)中学生 男子 (*標準身長・体重)
定期的に部活で定期的に運動をしている
中学生男子で1日 85g~130g とかなりのタンパク質量が必要
この量は卵1つで約6gになるので、85gでも1日14個程度の量になります。
いろんな食材にタンパク質が入っているとはいえ、かなり意識して摂らないとたんぱく質が摂れません。
ですので、タンパク質を食事とプロテインで上手に摂取することをお勧めします。
推奨食品
・卵🥚
・青魚🐟
・鶏肉🐓
・乳製品🐄
・大豆製品🌱
2.カルシウム・マグネシウム
カルシウムは骨の主要成分で、分子栄養学では成長期の子どもは1日1000mgが推奨値とされています。
ただしマグネシウムとのバランスが非常に重要です。
カルシウムだけを摂取しても、マグネシウムが不足していると骨に定着せず、逆に血管に沈着するリスクも...
分子栄養学では「Ca:Mg = 2:1」の黄金比を重視します。
カルシウムについては、例えば牛乳であれば1日3杯。
600mlほどの牛乳を飲むことでカルシウムが600~700mgほど摂れるためお勧めです。
ただし乳糖不耐症の方はお腹が緩くなることがあるため、相談しながら摂取は行いましょう。
推奨食品
カルシウム🦴
・牛乳・乳製品
・小魚(骨ごと食べる)
・豆腐・納豆
・小松菜・チンゲン菜
・ゴマ
マグネシウム
・海藻(わかめ、ひじき)
・ナッツ類
・玄米・雑穀
・バナナ
・大豆製品
⚠注意点
リン(加工食品やスナック菓子に多い)はカルシウムの吸収を阻害します。
また、カフェインもカルシウムの排泄を促進するため、成長期の過剰摂取は避けましょう。
3.亜鉛
亜鉛は「成長ミネラル」とも呼ばれ、300種類以上の酵素の働きに関与しています。
特に成長ホルモンの合成・分泌、細胞分裂、タンパク質合成に必須で、不足すると身長の伸びが著しく低下します。
日本人の約30%が潜在的亜鉛不足と言われています。
成長期の子どもは、1日10㎎の亜鉛摂取が推奨されています。
亜鉛は身長を伸ばすために欠かせないものとなっております。
この量を摂取するためには、動物性の食品の方が吸収率が上がりやすくなるため、動物性食品で摂ることをお勧めしています。
推奨食品
・牡蠣
・赤身肉
・卵黄
・チーズ
・ナッツ類
・全粒穀物
💡吸収率を高めるポイント
亜鉛はビタミンCやクエン酸と一緒に摂ると吸収率が向上します。
一方、フィチン酸(穀物の外皮に多い)や食物繊維は吸収を阻害するため、バランスが重要です。
動物性食品からの亜鉛は植物性より吸収率が高いです。
以上の3つが身長を伸ばすために欠かせない栄養素になります。
気になる方は是非一度当院のカウンセリングを受けに来てみてはいかがでしょうか?
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